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歯に穴があいてからでは遅い!
以前までは虫歯の本質は「齲窩(穴があくこと)である」と考えられていました。
しかし現在では、「う蝕病変を生じさせた口腔内環境」と考えられています。
歯に穴があいてから治療することを繰り返し行うのは、一見完治してるように思うかもしれません。しかし、根本的な解決は何もできていないため、時間が経つとまた歯に穴があいて治療を繰り返してしまうケースが多いです。(削ったり、詰めたりしても虫歯菌の問題は解決しません)
これでは歯を守っていくことはできないでしょう。大切なのは、虫歯にならないよう口腔内環境を整えることです。
ご自身の大切な天然歯を守るためには
①まずは新しい虫歯を作らない
当院では、「リスク検査」をもとに一人一人に合った対処法を立案し、「メンテナンス」で経過をおっていきます。
詳しくはこちらをご覧ください。
②過去に治療した歯は悪くなる前に対処する
4~5年以上経過している人工物は不適合になっている可能性が高いため、新しい物に作り直してあげると感染拡大を防ぐことができます。
③なるべく歯は削らない
当院ではレーザーによる虫歯治療をオススメしています。
レーザー治療には以下のような特徴があります。
・痛みがほとんどない
・歯質強化作用がある
・根管治療に有効
・歯周病治療ができる
・なるべく削らない虫歯治療ができる
レーザー治療について詳しくはこちら
当院の虫歯の対処法について
・初期虫歯(穴になっていない虫歯)
レーザーによる初期う蝕進行阻止療法が適応できます。
(※これは1990年に歯科界での高度先進医療として旧厚生省から承認された治療法です。)
レーザー照射とフッ化物の応用により、歯質を強化し、虫歯になりにくい歯にすると同時に「初期虫歯の進行停止」「再石灰化をうながす』ことができます。歯をまったく削らないため人工物を詰める必要がありません、虫歯になっていない歯の予防にも効果的です。
初期虫歯への対応
穴があいていない初期虫歯では、レーザーによる歯質強化が効果的です。
初期虫歯にレーザー照射を行いその後フッ素を応用しました。
その後3ヶ月に1回のメンテナンス時に院内にてフッ素を応用し
ご自宅ではポイックケアとポリリン酸により口腔内細菌のコントロールを行っていただきました。
徐々に初期虫歯が再石灰化により改善され、修復物を使用せずに治療できました。
・中等度以上の虫歯(歯の内部に穴があいている、神経に近い虫歯)
当院のNd:YAGレーザーの特性の1つである「健全組織は切削されず感染部分のみにレーザーが吸収される」という性質を利用し、なるべく健全歯質を削らない治療が行えます。また歯質強化、歯の内部の殺菌も可能です。神経に近い虫歯でも、ドックベストセメントやMTAセメントを併用することによりほとんどの場合が神経を取らないで(神経を残して)治療することが可能です。
歯の内部に神経に近い虫歯があります。なるべく削らないために、レーザーによる治療を計画しました。
神経に近い大きな虫歯をレーザーにより虫歯部分の除去及び歯質の殺菌を行いました。
その後除菌水(ポイックウォーター)でよく洗浄しました。
合成樹脂を充填し治療が完了しました。
治療回数は1回で神経も残すことが可能でした。
また金属を使用せずにすみましたので自然な仕上がりです。
麻酔も使用していないためすぐにお食事もでき術後の痛みもありませんでした。