2021年12月13日(月)
レーザーを用いての隣接面むし歯治療
今回のブログは歯と歯の間のむし歯をレーザーを用いての治療方法についてお話ししようと思います!
一般的なむし歯治療の場合は感染部分、また感染している可能性がある歯質を削るという選択肢しかないためタイトルのようなむし歯の治療ではどうしても削除する量が多くなり治療後以下のような金属修復になってしまう事が一般的です。
それに対してレーザーを利用した場合にはレーザー光の殺菌という概念があるため歯の削る量が少なくする事が可能となり、さらに感染部分のみに反応し悪くなった組織を選択的に殺菌するため健康な組織はほとんど削らずに治療することができます。
また、むし歯を取り除いた穴の表面はレーザー光の効果により歯質強化する事ができるため二次的なむし歯予防効果も期待できます。
ここで一つの症例をご紹介致します。
タイトル画像のようなむし歯をレーザーを用いて治療しました。
①むし歯の部分にレーザー照射
感染部分にレーザーをあて除去しやすくし健全組織は歯質強化していきます。
②軟化象牙質を手作業で除去
う窩の中にレーザーを当てていくとむし歯になっている部分がぼろぼろと崩れてくるため耳かきのような器具を使用しむし歯を取り除きます。健康な組織とむし歯になっている組織の境目は削らずに光殺菌を行います。ドリルの使用は最小限でとどめます。
③むし歯完全に取り除きました。
完全にむし歯になっている部分のみを最小限に取り除き内部は歯質強化されています。
④ダイレクトボンディングにて修復
窩洞の中が完全に綺麗になった状態でダイレクトボンディング(歯科用樹脂を直接歯に接着させ修復する技術)を行います。
このようにレーザーを用いることにより健全組織を残して小さく歯科用樹脂で仕上げる事が可能となります。
銀歯とは付ける技術が違うため劣化はしますが隙間が空いてくるリスクは少なく歯質強化してあるため耐酸性が上がり二次カリエスになるリスクは低くくなります。また型取りは不用なため治療は一回で済みます。所用時間は約30分で基本的に麻酔も不用な事が多いです。費用は15000円からとなっています。
副作用としては麻酔を使用しないため少しピリピリする感覚はあります。
また大きな銀歯が入っている歯はダイレクトボンディングでは難しい場合があります。
その場合にはセラミック修復になります。ぜひワンデーセラミックのブログをご参照下さい。
このように隣接面のむし歯も当院では小さな治療で尚且つ銀歯ではなく歯科用樹脂でめだたないように治療できる可能性があります!
ぜひなるべく削りたくない銀歯にはしたくない方健康な歯を救える可能があるので気になる方は気軽にお問い合わせ下さい^_^