2021年11月14日(日)
削らない虫歯治療について
こんにちは、歯科衛生士の廣田です。
今回は当院のレーザーによる削らない虫歯治療についてのご紹介をさせていただきます。
レーザーを活用することで、最小限感染部分を取り除く低侵襲治療(MI治療)が可能になります。そのため当院ではレーザーを応用して処置をすることを推奨しております。
従来の虫歯治療ではドリルのような器具を使用し、感染部分を削っていきます。
ですが感染して取り除く必要がある悪い部分と残すことが可能な健康な歯質の境界部分は明白になっているわけではありません。
そのため感染部分を完全に取り除くために健康な歯質も多少削る必要があります。
なので見た目では大きくなさそうな虫歯であっても沢山削られてしまったと感じてしまう方もいらっしゃいます。
レーザーを活用し治療することで多くのメリットがあります
これにより一時的な歯の知覚を鈍感にさせることが可能となります。
そのため麻酔薬を使用せずに治療することが出来るようになりました。
(過敏な方は場合によって弱い麻酔薬を使用することもあります。)
また歯の表面にレーザーを照射することで知覚鈍麻作用だけでなく、歯質強化作用も期待できます。
歯の結晶を強化することができるため、虫歯になりづらくする予防効果もあります。
*知覚鈍麻されている状態で歯の内部の感染部分にレーザーを照射します
感染部分にレーザーを当てることで悪い部分がカスのようにポロポロと取り除くことができる状態になるので、スプーンのような器具を使って除去していきます。
内部の健康な残すことができる歯の歯質にもレーザーを照射し、歯質強化させて二次的な虫歯の予防処置を行います。
悪い部分と健康な部分の境界領域にレーザーを照射し光殺菌することで、歯質を削らずに残すことができる可能性も高まります。
実際の症例写真がこちらです。
左下の写真のように虫歯で黒くなってしまってる所が1番奥の歯にあります。
まずは全体的にレーザーを照射していき知覚を鈍麻させていきます。
その後虫歯によって感染が起きている部分にレーザーを照射し、中央の写真にあるエキスカと呼ばれる器具を使って歯を削らずに感染を取り除いていきます。
取り除いた状態が右上の写真です。
従来では削らずに感染を取り除くことは困難でしたが感染を取り残さずにしっかりと殺菌をしていきながら歯の内部をきれいにしていきます。
感染を取り除いた後は最後の仕上げに歯の内部に再度レーザーを照射して、歯質強化を行い二次的な虫歯の予防処置を施した上でコンポジットレジンの材料で穴を埋めていきます。
このように一切ドリルを使わずに虫歯を取り、麻酔薬も極力使用せずに治療を行うことができますので当院ではレーザーを使用した虫歯治療を推奨しております。(治療費は10,000円〜となります)
治療回数は虫歯の大きさによって異なりますがコンポジットレジンで治せる大きさであれば1回の処置も可能となります。
気になった方はぜひ当院にお越しください!
アスナデンタルクリニック 歯科衛生士の廣田でした!