2021年09月06日(月)
院内を流れる水 エコシステムについて
こんにちは歯科衛生士の小山です。
今回は歯科医院で流れる水について記載していこうと思います。
我々が生活環境で使っている水は水道法により定められた基準があり、
以下の条件を満たさなければなりません。
①1ccあたりの一般細菌数は100個以下
②吐出される全ての水の残留塩素濃度は0.1ppm以上
そのため、普段我々が蛇口をひねって出てくるお水というのは上記基準が満たされています。しかし歯科医院のユニットから排出される治療用の水に関してはその基準を満たすのが現実的には難しいというのが問題となっています。
これがデンタルユニットウォーターライン問題と言われるものです。
それは機械の中で細菌が繁殖し使用する水がそのウォーターラインを通るため汚染されてしまうという問題です。
歯科施設で利用されている水道水は、通常の蛇口からの採取で細菌はほとんど存在せず残留塩素濃度が4ppm以上に保たれています。一方、この水道水を利用しているはずの歯科治療用ユニットに先端(治療器から出る水、うがい用の水、他)から採取した水を調査すると、報告により、70〜100%の割合で安全な水道水の基準を超える多量の細菌が確認されています。
米国CBS米国ABC の調査ではドリルシリンジから採取された水の72%が細菌汚染により飲用不適、治療用の水のサンプルのうち90%はが連邦飲料水基準を満たしていませんでした。
また歯科ユニットの給水管の汚染は1960年代から報告され問題視されてきました。
こんにちは歯科衛生士の小山です。
今回は歯科医院で流れる水について記載していこうと思います。
我々が生活環境で使っている水は水道法により定められた基準があり、
以下の条件を満たさなければなりません。
① 1ccあたりの一般細菌数は100個以下
②吐出される全ての水の残留塩素濃度は0.1ppm以上
そのため、普段我々が蛇口をひねって出てくるお水というのは上記基準が満たされています。しかし歯科医院のユニットから排出される治療用の水に関してはその基準を満たすのが現実的には難しいというのが問題となっています。
これがデンタルユニットウォーターライン問題と言われるものです。
それは機械の中で細菌が繁殖し使用する水がそのウォーターラインを通るため汚染されてしまうという問題です。
歯科施設で利用されている水道水は、通常の蛇口からの採取で細菌はほとんど存在せず残留塩素濃度が4ppm以上に保たれています。一方、この水道水を利用しているはずの歯科治療用ユニットに先端(治療器から出る水、うがい用の水、他)から採取した水を調査すると、報告により、70〜100%の割合で安全な水道水の基準を超える多量の細菌が確認されています。
米国CBS米国ABC の調査ではドリルシリンジから採取された水の72%が細菌汚染により飲用不適、治療用の水のサンプルのうち90%はが連邦飲料水基準を満たしていませんでした。
また歯科ユニットの給水管の汚染は1960年代から報告され問題視されてきました。
さらに、1990年代にはユニットの給水管に形成されるバイオフィルムによる汚染が注目されるようになりました。
そこで当院では残留塩素濃度補正システムを導入しています。当院の受付に設置されているエピオスエコシステムという大きな機械です。
エコシステムは水道水に電解機能水(純水+ローブレム塩を電気分解して生成される機能水)を添加することで、有効残留塩素濃度を高める事ができ、薬品を全く使用しない、安心,安全な飲料可能な除菌水(次亜塩素酸水:HCLO)を診療室に供給できるシステムです。
院内のコップの水からタービン(歯を削る機械)、また3wayシリンジと言ったユニットから出る水がすべて基準を満たした除菌水のため連続殺菌消毒しながら治療が可能となっています。そのため抜歯、歯石の除去、むし歯治療などの処置での感染リスクは非常に低くなり治癒促進効果が期待できます。さらに治療後に軽く口を濯ぐだけで消毒になっているのはすごい事なのです。
そしてほとんどすべての細菌•ウィルス(MRSA •肝炎•エイズなど)を
殺菌し、院内感染(飛沫、相互感染)を防ぎます。
これによって当院では歯科治療水安全認定施設に認定され年に一度は水質検査を行っております。
細菌数が『0』という検査結果は歯科医院の治療環境は患者様及びスタッフにとっても感染などの心配もなく院内感染対策としても役立っています。
これからもより、患者様により良い環境で安心して治療ができるよう努めてまいりたいと思います!