2021年06月05日(土)
唾液が持つ力と虫歯予防
こんにちは。アスナデンタル受付の土肥です。
今回は虫歯の予防にも関係のある唾液についてお話をしていきたいと思います。
まず唾液が持つ役割の中で大切なことは2つあります。
1.唾液の分泌量
唾液には・・
・酸性を中性に戻す力【緩衝作用】
・唾液アミラーゼ(プチアリン)がデンプンを分解する【消化作用】
・歯の表面についた汚れを流す【自浄作用】
これらの働きがあり、唾液の分泌量が多いほど虫歯予防の効果がある為
唾液の量はなるべく多く保つことが良いとされています。
では、どうしたら唾液の量を多く保つことができるのか。
それはよく噛むということです。食べ物をよく噛むことで唾液は分泌されます。
意外と知らない方が多いですが飲み物を飲みながらの食事は唾液の分泌を妨げてしまっています。本来は食事中に食べ物をよく噛むことで唾液が分泌されますが、水やお茶などの水分を取りながらの食事は唾液を出さなくても食べ物を飲み込むことができてしまう為、唾液が分泌されなくなってしまいます。
当院では食事中の水分はお茶やお水ではなくなるべくスープやお味噌汁といった食事の中でとっていただくよう患者さんにお話をしています。
2.唾液の性質
唾液には先ほどお話した酸性を中性に戻す力『緩衝作用』があり
この緩衝能力が強いと虫歯になりづらいとされており、
緩衝能力が弱いと虫歯になりやすくなってしまいます。
ではどうして緩衝能力が弱いのか?
それは、身体全体が酸性体質になってしまっている可能性があるからです。
唾液というのは色さえ透明なものの、実は血液と同じものであり唾液が酸性よりになっているという事は
身体の血液全体が酸性化しているということになります。
人間の血液は弱アルカリ性に保たれている状態が健康であると言われており、身体が酸性化してしまっていると虫歯だけではなく全身疾患へのリスクが高まり、老化を促進させてしまいます。
ではどうしたらアルカリ性に変えることができるのか?
それは身体をアルカリ性にしてくれる野菜を中心とした食事をすることです。
野菜や海藻類、豆類の食材は身体をアルカリ性にしてくれる働きがあります。
そして加工食品、白米やパン、砂糖や肉類などは身体を酸性にしてしまう為控えることが大切となります。
前回、別のブログでお話しをした『亜麻仁油』は強アルカリのため積極的に摂取していただきたいです。
ちなみに梅干しやレモン、お酢などは通常の状態ではもちろん酸性ですが、体内に入ると化学反応を起こしてアルカリ性になります。
ただのお水にレモンを絞って飲むだけでも効果があります。
まとめ
今回は唾液の持つ力と性質についてお話しをしました。
唾液の量と性質は、私たちの身体の健康に深く関わっています。
日々の食事に意識を向け身体の酸性化を防ぐことがとても大切になってきます。
まずはご自身の唾液がどのような性質なのかを知ることが虫歯予防、また身体全体の病気の予防へと繋がる
第一歩となります。
当院では、唾液の力を簡単に調べることができる『唾液検査』を行っています。
同時にお口の中の細菌数も調べることができるのでこれまで検査をしたことがない方や
これから虫歯予防に真剣に取り組みたいという方は一度
唾液検査でご自身の唾液の力を調べてみてはいかがでしょうか。
検査をご希望の際はお気軽にお伝えください。
一緒に健康な身体作りを目指していきましょう。