2021年02月27日(土)
歯周病と糖尿病とマグネシウムについて
こんにちは歯科衛生士小山です。
前回は高血糖状態とむし歯の関係性ついて書きましたが実は歯周病とも密接な関係にあります。
正常の場合、食事をすると血糖値が上がりますがインスリンと言うホルモンが分泌されることにより血糖値が過剰に上がるのをコントロールしてくれています。
しかし歯周病があると血糖値がコントロールされづらくなってしまいます。
それは何故かと言うと歯周病のによる歯肉の炎症が関係します。
常に慢性的な炎症が起こっていると、炎症性サイトカインという炎症性物質が白血球から産生されます。この炎症性サイトカインが口腔内の毛細血管を伝って血中に入ることでインスリン抵抗性が弱まります。
そのため歯周があると血糖値のコントロールが困難になってしまうのです。
また高血糖状態になると局所で循環障害がおこり免疫力が弱まります。末梢である歯肉は免疫が働かなくなり歯周病を悪化させてしまいます。このように歯周病と糖尿病はお互いに負の相関関係が成り立ってしまいます。
- インスリンの働きを助け、歯周病、むし歯から歯を守るためにも日頃のホームケアとプロフェッショナルケア(3ヶ月に1回のメンテナンス )で歯肉に慢性炎症がないようプローラコントロールすることが大切です!
またもう一つの問題として前回もお伝えしましたが現代の食生活にはカルシウム過多 マグネシウム不足という問題があり、それが歯周病を悪化させてしまう原因になります。
他にも高血圧、足がつる、白内障、歯石がつきやすい、など様々な事に関与しているのです。
体内のカルシウム代謝をスムーズに行うためのマグネシウムの摂取をおすすめします。
これは歯の石灰化にも関わるのでむし歯予防にも効果的です。
また、炎症やアレルギーには摂取する油の質が関わっていますの炎症作用のあるω-6の油をなるべく減らして、抗炎症作用のあるω-3の油を積極的にとることをお勧めします。
これは、歯周病だけでなくアレルギー体質の改善にも効果的です。
正しいメンテナンスと食生活で歯や体の健康を守りましょう!