2023年05月23日(火)
歯磨き粉(フッ素)の安全性と効果について
こんにちは、歯科衛生士の小山です。
最近、患者さんからフッ素の安全性や歯磨き粉の効果についてよく聞かれることがあります。また、先日株式会社ライオンからフッ素入りの歯磨き粉によるアナフィラキシー発現事例も文書として出されました。
そこで、今回のブログでは当院の歯磨き粉についての考え方を書かせていただきます。
まず、一般的に論点になるのは以下のポイントだと思います。
①口腔内の細菌叢を改善できるのか?
②フッ素に歯を強くする効果はあるのか?
③フッ素の安全性について
口腔内の細菌叢を整える効果は通常の歯磨き粉にはありませんので、そこは当院おすすめのPOICウォーターで対応していただければと思います。
POICウォーターに関しては過去のブログやホームページをご参照下さい。
今回はフッ素の効果と安全性について書かせていただきます。
歯を強くする効果はあるのか?
私自身も実際フッ素って大丈夫なのか、また効果が本当に得られているのか、正直疑問に思いながら使用していました。明確な根拠がないまま歯を強くするという先入観や認識だけが広まっているという現状のなか、最近の論文で昔から信じられていたフッ素が歯を強くするという効果は認められず逆に身体に対して酵素の働きを阻害してしまうという事が分かりました。
詳しく知りたい方は以下の論文をご覧ください。
http://fusso.jp/letter/66/6602.doc
昔は、本当にフッ素が歯を再石灰化しているのかを調べる方法がない状態で歯を強くする可能性があるという考え方だけが広まっていたのに対し、現在はエナメル質の構造を分析する方法が技術の進歩により可能となったため正しい評価ができるようになったのだと思います。
身体に対する安全性は大丈夫なのか?
現在WHO では6歳未満のフッ素の使用を禁止しています。
『フッ素の身体に対する毒性は以下のようなことが世界的に公表されています。』
•殺虫剤の主原料として用いられている
•先進国は水道水にフッ素添加していない
•アメリカの40%以上の10代の子供に歯牙フッ素症が見られる
•エナメル質の性質がフッ素を取り込むことにより長期的に見ると脆く欠けやすくなる
•脳神経で鍵となる酸素系を阻害し神経機能を低下させる
•フッ素は胎盤通過するため胎児の脳発達にダメージを与える可能性がある
•フッ素は消化管内でカルシウムと結合しカルシウム不足による骨粗鬆症を起こし骨折する
可能性がある
•ドイツ、スウェーデン、オランダではフッ素の使用を中止している
•1991年にアメリカの食品医薬品局(FDA)がフッ素入り歯磨き粉を毒物と認識
微量だからといって体に対して悪いものを取り続けるのはいかがでしょうか、 ほとんどの病気は微量の毒素の蓄積により発症していると考えるとあえて使用する必要はないかと当院では考えています。また世界的に行われた調査で飲み水にフッ素添加をしてもむし歯が減ってないという事がわかっています。
このようにフッ素に対して考えてみるとデメリットの方が目立つため当院ではお勧めしておりません。
そもそも何故フッ素入りの歯磨き粉が良いと広まったのか、フッ素の歴史について調べてみると1950年代にフッ素の安全性を訴えた支持派の筆頭者はハロルド•ホッジ博士で広島に投下した原子爆弾を開発した中心人物です。 もともとフッ素化合物は畜産家が手に負えない牛たちをおとなしくするために使用したのが始まりであり、フッ素を人間に初めて使用したのはナチスです。ヒトラー率いるナチスはフッ素入りの水や食事を囚人に与えて非反抗にするため精神的悪影響を与える事が目的でした。
さらに掘り下げてみると、なぜ毒であったはずのフッ素が身体に安全なものとして利用され始めたのかを調べてみると、アルミニウム産業の産業廃棄物として大量に発生するフッ化ナトリウムの処理をどうするかで悩んだアメリカの企業がフッ素が歯によいという理論を提唱し、水道水に流し、歯磨き粉や食品に混入したのが始まりだということもわかっています。
以上のことを考慮し自分も一切歯磨き粉は使っていませんし患者さんにもおすすめすることはありません。
また当院では歯磨き粉の販売はやめました。(フッ素入り歯磨き粉がほとんどのため)
おすすめするケアとしては水道水で清潔に洗浄した歯ブラシのみを使い口腔内の唾液のみで磨く方法や無添加のポイックウォーターで磨くことが1番体に安全かつ効果的だと考えております。
実際むし歯を防ぐのはフッ素ではありません。次の機会にはむし歯が発生するための条件やメカニズムについて書きたいと思いますのでぜひご覧ください。むし歯の発症にはフッ素の有無は関係ないことがお分かりいただけると思います。