医院ブログ

2023年04月26日(水)

口腔内写真について!

こんにちは。アスナデンタルクリック歯科衛生士の内田です!

徐々に暖かくなり、過ごしやすい季節になりましたね!

今回のブログでは、初診時に行う検査の一つ、

口腔内写真についてお話させていただきます。

 

当院での初診時の検査には、口腔内写真、レントゲン、ポケット検査、位相差顕微鏡があります。

(レントゲンについては過去のブログで紹介しておりますので、こちらからチェックをお願いします!)

 

レントゲン写真では歯が受けているダメージ(内部の状態)が分かりますが、

口腔内の環境、今後のリスクなどは分かりません。

これらを表面から観察できるのが口腔内写真なのです。

口腔内写真では、以下のような事を評価します。

 

歯の表面の汚れの付き具合

 :細菌の塊であるプラーク(食べかすではありません!)や、

プラークが石のように固まった歯石がないか確認します。

口腔内の疾患(むし歯、歯周病)は細菌感染によるものです。

 

歯茎の色や形態、軟組織の状態

 :歯茎が細菌感染により炎症を起こすと、赤く腫れ、丸みを帯びた形態になります。歯磨きの時の出血も炎症によるものです。歯肉炎は正しいブラッシングを行なっていけば治まります。

 

歯並び、噛み合わせ

 :噛み合わせの不調和が歯にストレスを与え、外傷を引き起こすことがあります。特に前歯部がしっかり噛み合っていないと、奥歯に強い力が加わりやすくなります。

口腔内写真では異常な力により生じた歯の表面のクラック(ヒビ)も見ることができます。

また、無意識の歯軋りなどによる歯の擦り減りがないかも確認します。

 

これらを歯科医師や歯科衛生士は口腔内写真から読みとり、

今後の治療方針の参考にします。

特に歯茎の状態は生活習慣(免疫、ストレス、食生活、口腔衛生状態)により変化するため、メンテナンス時には写真を見ながら比較する事ができます。

こちらは、ブラッシング指導前(左)と後(右)の比較写真です。

 

左側の写真では歯と歯の間や歯茎との境目にプラークが多く付着し、歯茎もブヨブヨとしているのがわかります。

実は初診時には、このように汚れの付着している患者さんは多くみられます!

右側の写真は歯科衛生士の指導を受け、正しいブラッシング習慣が身についた状態です。

歯面のプラーク量が減少し、歯茎も引き締まってきましたね!

 

このように、

歯茎の状態や歯面の汚れの付き具合の改善が見てとれます!

 

口腔内写真なら、普段自分では確認しにくい奥歯まで、しっかり観察することができます。

全身の健康状態も歯肉に反映されます。

ご自身で全体の変化を目で見て実感できることは、セルフケアのモチベーションアップにもつながりますね!

 

ちなみに、当院の取り入れているアプリ「私の歯医者さん」を利用すれば、スマートフォンからも自分の口腔内写真を好きな時にチェックすることができます!

(もちろんレントゲン写真やポケット検査の結果も見れます!)

 

 

当院は「予防管理型歯科」を実践しております。

長期的な管理のために、しっかり検査をすることが大切です。

ご理解の程宜しくお願いいたします!

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